[参加報告]UNWTO、マニラで観光統計をテーマに国際会議を開催
公開日 2017年07月10日
国連世界観光機関(UNWTO)が、2017年6月21日~23日の日程でUNWTO 6th International Conference on Tourism Statistics: Measuring Sustainable Tourismをフィリピン共和国マニラで開催しました。UNWTOのアフィリエイトメンバーである本学からも、国際観光学研究センター(CTR)研究員の大井達雄(観光学部教授)とアシスタントコーディネーター村野美里が出席しました。観光統計をテーマとした本会議は注目度が高く、世界89の国と地域から約1,000名もの参加者が一堂に会しました。
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2017年は、国連が定めた「開発のための持続可能な観光の国際年(International Year of Sustainable Tourism for Development=IYSTD)」であり、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals=SDGs)」達成のためには、観光統計の世界標準となるフレームワーク(Measuring Sustainable Tourism=MST)を策定し、データに基づく観光推進が重要であるとの合意の下、「マニラ行動宣言(Manila Call for Action)」が採択されました。
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各国閣僚級会談
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3日間の会期中は、観光の経済的効果だけでなく、自然環境や社会文化にも配慮した持続可能な開発に向けての議論を促すため、環境保護や公平な雇用、社会的発展につながる指標と統計をテーマにしたセッションがプログラムされ、各国から提言や報告があり、課題への認識を含め共通理解が深められました。また、ビッグデータへの注目、活用機運の高まりを背景に、モバイル機器や旅行プラットフォームサイト、SNSといった新しいチャネルからのデータ取得や、統一データベース等、テクノロジーの活用事例も多数報告されました。
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◆UNWTO 6th International Conference on Tourism Statistics: Measuring Sustainable Tourism公式ウェブサイト
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なお、本学においても主に観光学部がIYSTDの趣旨に賛同しており、この促進のための各種取組やイベントの一覧を公開している他、IYSTDのウェブサイトにも登録しています。
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